こんにちは、ぶぅちゃんです。
今回は、電気系エンジニアの皆さんに向けて、キャリアアップに役立つオススメの資格を10個厳選してご紹介します。
資格取得は、スキルアップや専門性の証明につながり、就職・転職やキャリアアップに有利に働きます。
本記事では、各資格の概要や合格率、業務例などの情報から、資格取得に向けた学習方法にまで幅広くアドバイスします。
本記事は2024年6月9日時点での情報です。最新の情報は各資格の公式サイトをご確認ください。
それでは、早速見ていきましょう!
電気系エンジニア向けのオススメ資格
1. 電気工事士
項目 | 第一種電気工事士 | 第二種電気工事士 |
---|---|---|
区分 | 国家資格 | |
試験実施団体 | 一般財団法人電気工事技術試験センター | |
試験時期 | 年2回(3月、9月) | |
資格開設年 | 1951年 | |
受験資格 | 不問 | |
試験形式 | 学科試験、実技試験 | |
合格率 | 学科:約50%、実技:約55% | 学科:約50%、実技:約65% |
難易度 | 普通 | 普通 |
概要 | 第二種の範囲に加え、最大電力500kW未満の工場、ビルなどの工事 | 一般住宅や店舗など、600V以下で受電する設備の工事 |
電気設備の工事や保守に携わる場合は、電気工事士の資格がおすすめです。
第二種は勉強すればしっかり合格できるレベルですから、住宅や店舗の電気工事を目指す方にはキャリアアップの足がかりとして、おすすめの資格といえるでしょう。
一方、第一種は難易度が高い分、工場や高圧送電線の工事など、やりがいのある仕事に就けるチャンスが広がります。
目指す仕事に合わせて、チャレンジしてみてください。
2. 電気主任技術者
項目 | 第一種電気主任技術者 | 第二種電気主任技術者 | 第三種電気主任技術者 |
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区分 | 国家資格 | ||
試験実施団体 | 一般財団法人電気工事技術試験センター | ||
試験時期 | 年1回(一次:8月、二次:11月) | 年1回(7月) | |
資格開設年 | 1932年 | ||
受験資格 | 不問 | ||
試験形式 | 一次試験(理論 / 電力 / 機械 / 法規) 二次試験(電力・管理 / 機械・制御) | 一次試験 (理論 / 電力 / 機械 / 法規) | |
合格率 | 一次:約30% 二次:約15% | 一次:約20% 二次:約15% | 一次:約15% |
難易度 | 非常に高い | 高い | 普通 |
概要 | すべての事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安の監督 | 電圧17万V未満の事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安の監督 | 電圧5万V未満の事業用電気工作物の工事 、維持及び運用の保安の監督 |
電気設備の保安管理のプロを目指す場合は、電気主任技術者の資格があると有利に働くでしょう。
第三種であれば、大学生や高専生など電気系専攻の学生でも十分に取得可能なレベルです。
ビルや店舗の電気設備管理に携わりたい方は、ぜひ挑戦してみてください。
特に電力会社への勤務を希望する場合にはいずれ取得する必要が出来ると思いますので、学生のうちに取得出来ると大きなアドバンテージになるでしょう。
第二種は工場や病院など、より大規模な施設の管理に必要な資格です。
第一種は最も難易度が高いですが、発電所や変電所の運転管理など、やりがいのある仕事に就けます。
全体的に合格率が低いですが、これは合格者数を申込者数で割った結果であるためです。
特に、電気主任技術者試験は科目合格のみを目指して、全科目受験しない方もいますので、年あたりの合格者は少ない傾向にあります。
しかし、科目合格を重ねて資格取得を目指さなければならないほど、広範囲かつ高難易度の問題が出題されているとも言えるでしょう。
3. 電気通信主任技術者
項目 | 伝送交換主任技術者 | 線路主任技術者 |
---|---|---|
区分 | 国家資格 | |
試験実施団体 | 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター | |
試験時期 | 年2回(7月、1月) | |
資格開設年 | 1985年 | |
受験資格 | 不問 | |
試験形式 | 学科試験 | |
合格率 | 約30% | 約40% |
難易度 | 高い | 普通 |
概要 | 電気通信事業の用に供する伝送交換設備及びこれに附属する設備の工事、維持及び運用 | 電気通信事業の用に供する線路設備及びこれらに附属する設備の工事、維持及び運用 |
電気通信主任技術者になるためには、伝送交換主任技術者試験または線路主任技術者試験に合格する必要があります。
伝送交換主任技術者は、電気通信事業用伝送交換設備及びこれに附属する設備の工事、維持及び運用を監督する責任者です。
電気通信ネットワークの重要な部分を担っており、音声通話、データ通信、インターネット通信などの円滑な提供に不可欠な存在です。
線路主任技術者は、電気通信事業用線路設備及びこれらに附属する設備の工事、維持及び運用を監督する責任者です。
光ファイバーケーブルや無線設備など、電気通信ネットワークの基盤となる設備を管理しています。
電気通信設備の保安管理のエキスパートを目指す場合は、電気通信主任技術者の資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
4. 情報処理技術者
項目 | 応用情報技術者 | 基本情報技術者 |
---|---|---|
区分 | 国家資格 | |
試験実施団体 | 独立行政法人 情報処理推進機構 | |
試験時期 | 年2回(4月、10月) | 随時 |
資格開設年 | 2009年 | 2001年 |
受験資格 | 不問 | |
試験形式 | 学科試験(午前 / 午後) | 学科試験(科目A / 科目B) |
合格率 | 約25% | 約45% |
難易度 | 高い | 普通 |
概要 | ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者 | ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者 |
ITエンジニアを目指すのであれば、情報処理技術者試験は登竜門的な資格です。
基本情報技術者は、プログラミングやネットワークの基礎知識が身につくため、ITエンジニアを目指す学生や初学者におすすめです。
応用情報技術者は、システム設計や情報セキュリティなど、より専門的な内容を扱うため、中級者以上のエンジニアにおすすめです。
また、これ以外にも高度試験(ITストラテジストやプロジェクトマネージャなど)や国家資格の情報処理安全確保支援士など情報処理技術者試験の区分は多岐にわたります。
まずは基本情報処技術者試験の合格を目指し、応用情報技術者、高度試験とステップアップしていくことで、IT人材としての価値を高めていくことができるでしょう。
ITの世界で活躍したい方は、ぜひチャレンジしてみてください。
5. EMC設計技術者
項目 | シニアEMC設計技術者 | EMC設計技術者 |
---|---|---|
区分 | 民間資格 | |
試験実施団体 | 一般社団法人 KEC関西電子工業振興センター | |
試験時期 | 年2回(8月、1月) | |
資格開設年 | 2011年 | |
受験資格 | EMC設計技術者取得後実務経験3年以上 | 学士以上または本分野実務経験5年以上 |
試験形式 | 学科試験 | |
合格率 | ||
難易度 | 非常に高い | 高い |
概要 | 電気機器や電子回路、プリント基板を設計する技術者のEMC対応設計力を認証する |
電子機器の電磁環境適合性(EMC)のスペシャリストを目指す場合は、EMC設計技術者の資格がおすすめです。
ただし、受験資格として実務経験や2名以上からの推薦などが求められるため、少しハードルが高いかもしれません。
しかし、その分、専門性を大きくアピールできる資格です。
現在、年々電子機器が精密化していることもありEMCの重要性は増しています。
早いタイミングでEMC関連の資格を取得できると、今後のステップアップで大きな力になってくれるでしょう。
資格取得が電気系エンジニアにもたらす4つのメリット
1. 就職・転職で有利に働く
電気系エンジニアを目指す多くの方にとって、資格取得は就職や転職の際に大きなアドバンテージになります。
企業の採用条件に資格保有が含まれていることも多く、資格を取得することで専門知識や技能の高さをアピールできるのです。
資格があれば、面接でも自信を持って自分の強みを伝えられるでしょう。
2. キャリアアップへの近道
資格取得は、電気系エンジニアのキャリアアップにも大きく貢献します。
資格を持っていれば、上司やクライアントから信頼を得られ、重要な仕事を任される機会が増えるでしょう。
また、社内での評価や昇進にも有利に働きます。
資格は、あなたの実力と価値を証明する強力なツールなのです。
3. 給与アップのチャンス
資格取得は、給与アップにもつながります。
資格手当が支給される企業もあり、取得するだけで直接的な収入増加が期待できます。
さらに、資格を取得してスキルアップすることで、将来的により高い給与を得られるポジションに就くチャンスが広がります。
資格は、あなたのキャリアを経済的にも支える心強い味方となるでしょう。
4. 専門性の証明となる
これまでの項目すべてにおいて言えることですが、電気系エンジニアにとって、専門性の高さを示すことは非常に重要です。
資格取得は、その専門性を客観的に証明する有効な手段となります。
資格を持っていれば、顧客や取引先、社内からの信頼も得られるでしょう。
「この人なら任せられる」と思ってもらえるような、頼れるエンジニアとしての存在感を示すことができるでしょう。
資格取得を目指す3つの学習方法
1. 独学
資格取得を目指す多くの方にとって、独学は身近な学習方法です。
教科書や問題集を活用し、体系的に学習を進めていきましょう。
学習計画を立て、継続的に勉強する習慣をつけることが大切です。
しかし、独学のデメリットは間違った勉強法や、知識を修正することが困難だということです。
身近にすでに資格を取得した人がいる場合は、質問するなど周囲の力も活用して解決するようにしてください。
また、現在ではYoutubeやブログ、アプリなど独学での資格取得を目指しやすい環境になっています。
自分になった教材を見つけ、自分のペースで着実に知識を積み上げていくことが、資格取得への近道です。
2. 通信講座
通信講座は、自分のペースで学習を進められるのが大きなメリットです。
また、独学に対し質問や添削指導など、個別のサポートが受けられるのも魅力ですね。
講座選びは、カリキュラムや講師陣、合格実績などを比較検討することが大切です。
自分に合った講座を見つけて、計画的に学習を進めていきましょう。
3. 資格学校や資格取得講座・セミナー
資格学校や資格取得のセミナーでは、集中的に学習できる環境が整っています。
講師による直接指導やクラスメイトとの交流は、大きな刺激になるでしょう。
費用対効果を考え、自分に合った学校を選ぶことが重要です。
短期間で効率的に学べる資格学校は、スピーディーな資格取得を目指す方におすすめです。
まとめ
電気系エンジニアにとって、資格取得はキャリアアップや専門性の証明に大きな意味を持ちます。
資格によって難易度や受験資格は異なりますが、いずれも電気系エンジニアとしてのスキルアップに役立つ資格ばかりです。
資格取得に向けて、独学、通信講座、資格学校・セミナーなど、自分に合った学習方法を選ぶことが大切です。
継続的な学習と努力を積み重ねることで、必ず合格への道が開けるはずです。
電気系エンジニアの皆さん、ぜひ自分のキャリアプランに合った資格にチャレンジしてみてください。
資格取得を通じて、専門性を高め、ステップアップを目指しましょう!
以上、電気系エンジニア向けのオススメ資格についてお伝えしました。
読者の皆さんの資格取得とキャリアアップを心から応援しています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。